WCWで産声を上げ新日本プロレスでも活躍したハルクホーガンらが中心メンバーとなって90年代後半に爆発的な一大ムーブメントとなった黒のユニットNWO。
当時のプロレスではヒール役のレスラーは、わかり易く嫌われてナンボ。
ヒールが声援を受けるなんてあんまりと言うかほぼ無かった時代。
私も子供の頃はタイガージェットシンや上田馬之助 ブッチャー ザ シークなどのヒールレスラーが登場するとテレビ画面に向かって散々と文句を言っていた思い出があります(笑)。
昭和プロレスでは今みたいなユニットは存在せず猪木を中心とした本体と強敵な外国人レスラーの戦いが中心でその後、長州の反乱で日本人同士の試合が俄然注目される事になりました。
新日本プロレスを卒業してアメリカに戻り黄色のタイツにマッスルポーズで絶大な人気が出てWCWでもトップに昇りつめたハルクホーガン。
アメプロも丁度過渡期を向えWWEの前進WWFとWCWの引き抜き工作。日本でも当時、新日本と全日本の外国人レスラーの引き抜き合戦。
ハンセンとブロディが出てきた時はビックリしましたね!
全日本に登場した時は唖然としました…
アメリカでもベビーでトップに君臨したハルクホーガンが黒のヒールターン。
あっという間にメンバーも増えてヒールとベビーの逆転現象が起き一躍アメプロの話題の中心となり何よりグッズが爆発的に売れました。
ロックバンドのミュージシャンもNWOのTシャツを着てライブをしたりと、その経済効果は相当な額が動いていたと思います。
その後、蝶野選手も反対側になり黒のカリスマとしてヒールターンに成功。
NWOジャパンとして新日本プロレスでも一大ムーブを創り出しました。
それまでのプロレスTシャツと言えば会場内で着てる分には良いけど普段着として着れるかと言えば正直な所、微妙でした。
アメリカから入ってくるNWOグッズが格好良く普段着でも違和感無く着れる程の人気でした。
今で言えばロスインゴやバレットクラブのウエアと通じるとこがあるかな。
このあたりから本体とは別の派生ユニットが徐々に増えていきユニットと言う言葉の走りだったのがNWOでした。
ベビーとヒールの垣根が崩れヒールの方が声援が大きかったりと新しい時代のヒールレスラー像を創り上げました。
現在の新日本プロレスでヒールとしてバレットクラブのリーダーまで昇りつめたジェイホワイト。
ジェイが残念なのは凱旋帰国を果たした時はベビーで徹底的に売り出して今ぐらいの時期にヒールターンすればインパクト絶大だったと思うんだけどなぁ〜。
ケニー・オメガが退団してAEWに行くのでジェイホワイトを早急にヒールにする必要があったんでしょうね。
現在では各メジャー男女の各団体には複数のユニットが存在しています。
NWOが無き後もヒールユニットの人気は絶大ですね。