ichino18’s blog

バイクとプロレスRocK好きなオッサンの日常と独り言。

名勝負プレイバック。革命戦士  長州力誕生。


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1982年 10月8日 闘魂シリーズ最終戦

後楽園ホール大会。

アントニオ猪木 藤波辰己 長州力

vs Aブッチャー Bアレン Dジョーンズ



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猪木の弟子として着実にスター街道まっしぐらの藤波。

片や長州は藤波の影に隠れ、このまま行けば
地味なイチ中堅で埋もれてしまう可能性の選手

野球で例えれば長嶋茂雄野村克也

野村さんも長嶋さんに猛烈なジェラシーで
いつか長嶋さんの上にいってやる一心でした。



藤波に対する猛烈な嫉妬から長州を革命戦士
と突き動かした試合。

それまでの長州は髪形も短くさほど日焼けも
しておらず藤波との実力と人気に完全に遅れを
取っていました。

失意のメキシコ修行で猪木も巻いたUWAのシングルとタッグベルトを奪取して髪も伸ばし肌も
逞しくこんがりと焼け以前とは、まるっきり
の別人になってメキシコから帰国します。



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試合前の選手コールの順番から既にケチを付け
始め、どうして自分が最初に呼ばれるんだと
クレームを付けます。

そのままの不穏な空気で試合はスタート。

猪木と藤波がロープ外になり何故に
自分が先発なんだと藤波に詰め寄ります。

こうなると試合そっちのけで長州と藤波の小競り合いがタッチする事に始まり猪木も戸惑いを
感じながら試合を進めていきます。



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気の毒なのが外国人トリオの3人
完全に蚊帳の外になってしまいブッチャーも
全く見せ場を作れず試合が進んでしまいます💦

この状況にプッツンした藤波がタッチした瞬間に、とうとう長州に張り手をかまします。

猪木の静止もお構いなく藤波と長州の意地と
怒りが爆発してしまいました。


試合は藤波が勝ちましたが、後楽園ホールに観戦のお客さんも2人の仲間割れに完全ヒートアップ状態に。

ここから長州と藤波は、袂を分かち合い
俗に言う名勝負数え唄の抗争がスタートします



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後々のエピソードでも長州の口から噛ませ犬発言の言葉は発信しておらず当時、実況をしていた古館さんの言葉からマスコミに取り上げられ
独り歩きした言葉。

立場的にそれまでは藤波の方が上。その状況で反乱をしたので、噛ませ犬と言う刺激的な言葉が誕生してその後の事件簿として語り継がれる
試合となりました。

私も2回2人のシングル戦を観戦しましたが
まぁ~とんでもない熱量の試合だったのを今でも良く覚えいます。

革命戦士となってからの長州力は、もう完全に
一皮も二皮もむけて押しも押されぬ新日本のスター選手になりました。

リキラリアットとサソリ固めのフィニッシュ技

他の選手ではリキラリアットで仕留める試合も
多々ありましたが、Vs藤波戦になると長州の
プライドでリキラリアットからサソリ固めで
藤波をギブアップさせる意地が垣間見れました。



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今年の6月に遂に引退をしてしまう長州力

昭和と平成を駆け抜け一時代を築いた
長州力。まだまだ新日本プロレスワールドで
お世話になります。



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